ジョージア映画祭「Scary Mother (あぶないお母さん)」:「平凡な家庭の主婦が小説執筆にのめりこみ、家族とのあつれきが次第に高まるという物語…」 ( 洋画 )

ジョージア映画祭「Scary Mother (あぶないお母さん)」:「平凡な家庭の主婦が小説執筆にのめりこみ、家族とのあつれきが次第に高まるという物語…」

「平凡な家庭の主婦が小説執筆にのめりこみ、家族とのあつれきが次第に高まるという物語…(日経・文化往来)」

Scary Mother

+++ 岩波ホールHPより ++++

「あぶない母さん」Sashishi Deda (2017)107分/カラー/DCP

アニ・ウルシャゼ監督

ナト・ムルヴァニゼ、アフタンディル・マハラゼ

ごく普通の家庭の主婦マナナは表現することへの情熱を抑えられず、家族に内緒で小説を書いていた。家族が知って戸惑うなか、母は身も心も小説に捧げてゆく。そしてしだいに明かさゆく彼女の過去。弱冠27歳の第1作で世界の注目を集めた話題作。

++++ 作品紹介解説引用 ++++

50歳の主婦マナナは、自らの情熱ー執筆活動と主婦であることの狭間で悩み苦しみます。マナナは夫に秘密でダークかつエロティックなスリラーを執筆します。ある時、夫に抜粋を読ませるのですが・・・家族は戸惑います。

マナナは社会そして家族が願う良き母、妻としての自分と執筆活動への情熱の間で揺れ動きます。作家としての情熱を捨てることができず、結果的に心身を犠牲にすることになります。男性中心の社会で、女性は主婦として夫を支える役割が願われています。こ

映画の中で、フィリピンの妖怪マナナンガルは、象徴的意味合いをもって使われています。昼間は人間の姿をしており、夜になると下半身を切り離し、背中に蝙蝠の翼を生やして空を飛びます。そして人間を襲い血を吸う、妊婦のおなかの中の胎児を吸って食べてしまいます。マナナンガルである事を見抜くのは非常に困難、また自分自身がマナナンガルである事を自覚していない場合もあるといわれます。

退治の方法は、マナナンガルの身体が分離している間に下半身を隠すこと。太陽が昇るまでに上半身が下半身に結合出来なければ、陽の光を浴びて死ぬと言われています。マナナンガルが女性であること、そしてその身体が分離すること、さらには上半身は空も飛ぶことができ自由である半面、その下半身は静止状態で、隠されていることが特徴です。従順さのない女性と翼をもって自由に飛び回るキリスト教的な悪魔が融合し、このような妖怪が作られたと言われます。

「あぶない母さん」には、小説を書くことに情熱を傾けている家庭の主婦、彼女の作品を傑作だとして、それを出版社に売り込もうとする文房具屋の主人が登場する。彼は出版社の編集者に刊行を断られると、自分で中古の印刷機を買ってきて、文房具屋の一角に備え付けてしまう。自分で印刷して本にしようとするのである。このふたりが抱き合うシーンは感動的•喜劇的であるというだけでは言い尽くせない。

あぶない母さんが熱中して書いているのは、非常にきわどいポルノ小説である。彼女はパソコンを時間貸しする店で画面に向かうこともある。「あぶない」というのは、精神的に不安定ということで、彼女はしばしば妄想に取り付かれ、壁のタイルを見ているとそこに奇妙なイメージが浮かんで来たりする。

また自分がフィリピンの妖怪めいた動物であるという妄想を抱いたりする。しかしこの映画を、精神に異常を来たした女性の行動を描いた作品とみなしてはならない。この映画は、どうしても小説を書きたいという押さえきれない情熱にかられ、その情熱の力動に押されるままに作品を書き続ける女性を見つめた作品である。

Manananggal

It's a name of a mythical creature in the Philippines.

An ordinary woman that turns into a horrible monster at night.

マナナンガル・・・それはフィリピンの神話の生き物の名前。普通の女性が夜には恐ろしい怪物に変わる。