急須と煎茶の関係 - blue sky diary

勤め先のお店で発注する急須は、高くても4000円くらいまでにしています。

それ以上高いとさすがになかなか売れません。

それに、誤って割ってしまった時のダメージを考えたら、そうそう高い急須は入れられません。

ちょっと前に、4200円の急須があったのですが、お客さんが見ていて蓋を落としてしまい、持ち手の突起のところが取れてしまったんです。

べつに粉々になったわけではないので、本店から上司が来た時に、接着剤で付けてくれました。

そしてその高い急須は、試飲のお茶を淹れるための急須の仲間入りを果たしました。

デザインも凝っている急須です。

私は、さぞや美味しく淹れられるのだろうと、期待して試飲してみました。

ところが美味しくない。

いや、そこそこお茶の美味しさはあるのですが、それ以上の味に深みが無いんです。

いつも使っている、2000円台の急須の方がお茶のうまみがしっかり感じられます。

急須をよく比べてみたら、いつもの急須は焼き物のざらっとした素焼きの面が内側にあります。

高い急須の方は、内側まで釉薬が塗ってあり、つるりとした面です。

これのせいかな、と思いました。

萬古焼や常滑焼などは、鉄分を含んだ土で焼かれているといいます。

お茶に含まれる渋み成分のカテキンは、鉄分と結びつきやすい性質がありますよね。

鉄分を含んだ土で焼かれた急須でお茶を淹れると、渋み成分のカテキンが、急須の鉄分に吸着して、旨みがより感じられるようになったり、まろやかになったりするようです。

反対に、お茶の味をそのまま感じたい場合には、釉薬が内側まで塗ってある有田焼のような急須がいいのかもしれませんね。

ちなみに、私以外の店員も、やっぱり味が違うって言ってましたので、急須によってお茶の味が変わるのは間違いないようです。

全部の種類を試したわけではないので、それぞれどこまで違うかは解りませんが、鉄分を含んだ土で焼かれていて、内側が素焼きのままのもののほうが味に深みが出るようです。

高い急須がいいとばかりは言えないんですね。

また、煎茶自体も、100グラム1000円以上になってこないと、旨みが出てこないようです。

さっぱりしたお茶が好きなかたは、安い煎茶の方がいいようです。

急須と煎茶の種類でもって、いろいろ味の変化を試してみるのも楽しいかもしれませんね。